複数のサイクリストが晴れた地形の丘を飛び越えています。

世界最長のeBikeジャンプ

溶接技能者の資格をもち、BMXプロライダーとして活躍するジェド・ミルドンがeBikeジャンプの世界最長記録を樹立 – powered by Bosch Professional

注)本文で使用されている製品は、日本国内では未発売の製品が含まれる場合があります。製品の性能は搭載するバッテリーの種類、機種によって最大出力が異なります。

限界を超える

自転車は飛べません。しかし、少なくともジェド・ミルドン(Jed Mildon)は飛ばします。ニュージーランド出身でギネス世界記録に5度認定されている彼は、何カ月も待望されていた世界最長のeBikeジャンプを成功させました。溶接工として働いた経験があり、現在はBMXプロライダーとして活躍するミルドンは、ボッシュのシステムを搭載したeBikeで24.37m(80フィート)という前人未到の飛距離を達成しただけでなく、ボッシュプロ用電動工具とメジャーリングツールを使って全長13mのランプ(ジャンプ台)を製作しました。しかし、彼はそこで立ち止まるつもりはありません。今年後半には30m(100フィート)の公式ギネス世界記録に挑戦する予定です。

歴史を作るのは大変な仕事です。 しかし、ボッシュプロ用電動工具&メジャーリングツールがあれば、よりスムーズに成し遂げられます。

笑っている男性がカメラ付きの黒いボッシュヘルメットをかぶっています。
製作に9カ月間を費やし、多くの眠れない夜を過ごしました。そして今日、人生最大のジャンプを成功させました。まるでクリスマスの子供のような気分です。夢は叶えようと思えば毎日叶えることができるのです。

ジェド・ミルドン(BMWプロライダー、溶接技能者)

黒いボッシュのヘルメットがぼやけた晴れた風景の前に掛かっています。

勝負の日

2022年、ロトルア – ジャンプ当日の朝。ジェド・ミルドンはここしばらくよく眠れていませんでした。9カ月に及ぶ計画を経て、彼は人生最大のジャンプに挑戦しようとしています。ニュージーランドの緑豊かな丘陵地帯に設置された全長13mのランプが、ミルドンが歴史を刻む瞬間を待ち構えています。現場には朝5時から観客やカメラクルーが詰めかけています。ボッシュのシステムを搭載したeBikeにまたがったミルドンは、バイザー越しに自分が作ったランイン(助走部分)に目をやりました。緊張感が高まります。 その数分後、BMXのスターはバイクから降りました。「ランプが見えない」とミルドンは言います。太陽が眩しすぎたのです。


青い空の下、緑の柔らかい丘と谷にある車。

完璧なジャンプ用地

5つのギネス世界記録をもつミルドンはこの日を何年も前から夢見ており、ボッシュeBike Systems やボッシュプロ用電動工具&メジャーリングツールとタッグを組んでジャンプに挑めることを嬉しく思っていました。ロトルアの南にある個人経営農場で見つけたジャンプ用地には、ランインで時速90kmに達する大きな丘、長さ13m、高さ3.5mのテイクオフランプに適した平らな谷、そして安全に着地できる隣接した丘という申し分のない条件が揃っていました。「バイクが十分なスピードを出せる適切な場所を見つけることが大切です」と、ランプを自作するミルドンは話します。「それからテイクオフと適切なサイズのランディングを設けることで、安心して思い切り飛ぶことができるのです」。ミルドンは サウススタートレイルズ(South Star Trails)のトレイルデザイナーであるジェフ・カーター(Jeff Carter)の力を借りて、長さ300m、幅4mのランインと広大なランディングエリアの造成を行いました。


手袋をした男性が無線機で話しています。汚れていて活発です。
僕はクラッシュを恐れていないと思われているみたいですが、とんでもない、いつも怖いですよ。

ジェド・ミルドン(BMWプロライダー、溶接技能者)

タトゥーをした笑顔の男性が明るい部屋に座っています。
溶接工として働いた経験があるからこそ、ライダーとして活躍できているのだと思います。青い炎を見つめるのが好きで、炎を見ながら頭の中を空っぽすると、新しい技が浮かんできます。溶接は僕にとって、一種の瞑想と言えるのかもしれません。

ジェド・ミルドン(BMWプロライダー、溶接技能者)

工具を持った男性がバックホーのある建設現場に向かって土の道を歩いています。

溶接でステップアップ

ミルドンはおそらく世界で初めて3回転、4回転のバックフリップを成功させたBMXライダーですが、それ以上のことをやってのけました。「僕は溶接しながら成長したのです」と彼は話します。溶接工だったミルドンは腰を下ろして青い炎を見つめながら、これまで見たこともないようなバイクのスタントを考え出しました。「瞑想しているような感覚でした」とミルドンは語ります。BMXライダーとしてのキャリアが軌道に乗るまで、1年のうち9カ月は溶接工として働き、残りの3カ月は稼いだお金で競技に出場しました。「溶接工として働いたあの年月があったからこそ、現在ライダーとして活躍できているのです」と彼は話します。「技を成功させるには、あらかじめ完璧にイメージする必要があるのです。」


男が自然の中で木製のスロープに大きな板を運んでいます。

勝負の日に備える

現在、BMXプロライダーとして世界中をツアーするミルドンは、金属加工のスキルを活かして独自のテイクオフランプを製作しています。「誰もやりたがらないことをやるというのが、僕のキャリアの基礎になりました」と彼はかつての自分を振り返ります。「僕は溶接しながら成長したのです。そして、数多くのランプを製作しました」。この9カ月間、ミルドンはボッシュプロ用電動工具の様々な電動工具を駆使して、勝負の日に向けて準備を進めました。レーザー距離計 GLM 150 C は、理想的なジャンプ用地を選ぶ際に重宝しました。そして、リチウムイオン18Vコードレス工具シリーズ は、電源がない場所で完璧なランプを製作するのに欠かせないものとなりました。


黒いボッシュヘルメットをかぶった男性が緑の背景の前で微笑んでいます。
ボッシュのチームがこのアイディアを支持してくれたのは本当に素晴らしいことでした。このジャンプを実現するための素晴らしいプランを立て、実行に移すことができました。

ジェド・ミルドン(BMWプロライダー、溶接技能者)

ボッシュプロフェッショナルの丸鋸が作業台で木材を切っています。

プロにふさわしいパワー

ジャンプ用地が決まるずっと前から、ミルドンは一歩先を行っていました。コードレスインパクトドライバー GDX 18V-200 Cと ハードタイプのインパクト用ドライバービットを使ってトレーニング施設のランプを改造し、ボッシュのシステムを搭載したeBike「Trek Rail 9」でジャンプを練習していたのです。ジャンプ用地を確保できると、次にミルドンが必要になるのは、連続使用時間の長い高性能な電動工具です。高性能な BITURBO(倍ターボ)シリーズコードレス丸のこ GKS 18V-68 GC をはじめとした各種工具を駆使し、ミルドンは最大1800Wというコード式に匹敵するパワーを活かしてランプの建設に取り掛かりました。このシリーズは、全機種が ProCORE18Vバッテリー1つを共用して作動させることができす。


手がディスプレイ付きのボッシュプロフェッショナルレーザー距離計を持っています。

測定する

パワーは精度なくして成り立たちません。建設からジャンプまで、ミルドンとチームはボッシュプロ用電動工具の ボッシュプロ用メジャーリングツール を頼りにしていました。 レーザー距離計 GLM 150 Cは、理想的なジャンプ用地を決める際のカギとなりました。記録に挑戦する舞台を整えるために、ミルドンは同じレーザー距離計とロードメジャー GWM 32 を使用して、スタントのためにランイン、ランプアップ、ランディングの位置を正確に決めました。そしていよいよ本番の日には、レーザー距離計で画期的な飛距離が測定され、測量士のルパート・ヘイスティング(Rupert Hasting)によってその記録が確認されました。


黒いボッシュのヘルメットをかぶった男性がカメラを見つめ、自転車を持っています.
このアイディアは数年前から練っていたものなので、本当に嬉しいです。eBikeがこんなに空を飛べるだなんて、誰が想像できたでしょうか?

ジェド・ミルドン(BMWプロライダー、溶接技能者)

マウンテンバイカーが急斜面を速く下り、ほこりが舞い上がっています。

ボッシュのeBike

ミルドンは、比較的簡単にフリップやスピンができる軽快なBMXバイクを使い慣れています。ただ、今回のジャンプでは、ボッシュの eBikeシステム「Trek Rail 9」(パワフルな Bosch Performance Line CXモーターを搭載)を選択し、フロントに29インチ、リアに27.5インチのホイールを装着した「マレットスタイル」でセットアップしました。ミルドンは、マウンテンバイクのエキスパートである サスペンション・ラボ(The Suspension Lab)のジョノ・チャーチ(Jono Church)と協力し、記録に挑戦するためのセットアップを完成させました。フォークとリアショックを交換・調整して、スピードを最大限まで引き出すとともに、高速回転するタイヤが繰り返し与える衝撃に対応できるようにしたのです。速度テストは、eBike向けのコンパクトなボッシュのヘッドユニットKiox を使用して行いました。


BMXライダーが屋外の観客の前で青いランプを飛び越えています.
100フィートの夢

視界が良くなり、ランプが見えるようになると、彼はジャンプする度にスピードをどんどん上げていきました。計3回のトライで20.7m、22.6mと飛距離を伸ばし、最終的には24.37m(80フィート)を叩き出し、自己ベストを更新しました。チームは公式世界記録の正式認定をフォローアップしており、これはeBikeでこれまでに記録された最長の飛距離であると認識されています。BMXのスター選手であるミルドンは現在ツアーに戻っていますが、記録を更新するために今年再びこのジャンプ場に戻ってくる予定です。「100フィートを飛ぶのがずっと夢でした」とミルドンは目を輝かせながら話します。「どの工程においても緊張します。しかし、その不安を乗り越えていく…それが爽快なのです。だから僕たちはやるんです」。


灰色のパーカーを着た笑っている男性が草原の前に座っています。
「どの工程においても緊張します。しかし、その不安を乗り越えていく…それが爽快なのです。だから僕たちはやるんです。

ジェド・ミルドン(BMWプロライダー、溶接技能者)

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